百年前の電車に乗る。
 私の現在の地元電車・松本電鉄は「現存する日本最古の電車」を持っている、というのは知る人ぞ知る事実ですが、普段は車庫にしまってあるこの車両の誕生百周年を記念して一般公開するというイベントが25日にありました。題して「鉄道ファンに贈るクリスマスプレゼント2004」(という名前のイベントだった)。それはぜひ見たいぞ!というわけで仕事だったんだけどスキを見てなんとか行ってきました。
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 <日本最古の電車・ハニフ1号>
 これが現存する日本最古の電車・ハニフ1号です。見るからに古めかしい。車体が木でできてるのがよくわかります。もともとは甲武鉄道(現在の中央線の一部)が1904(明治37)年に製造した、路面電車ではない普通の電車としては日本初の車両。甲武鉄道が国に買収された後は国鉄→信濃鉄道(しな鉄じゃなくて現在の大糸線)→筑摩鉄道(松電の旧社名)と流転の人生(車生か)を歩んでます。ハニフ、ということは普通車で荷物室があって車掌室がある(要はブレーキ操作ができる)というだけなので自走はできません。信濃鉄道に来たときにモーターを取り外したらしい。荷物室は松電に来てからの改造。そういえば前にどっかの駅の委託駅員のおばあさんが「これに乗って学校通ってた」と言ってたなあ。

a0016192_126847.gif 車内はこんな感じ。座席は取り外してしまったようで背もたれ(これも木製)しか残ってません。天井の明り取り窓がいい感じ。台車の板バネは一見固そうなのに乗ってみたら意外にサスペンションが効いていたのでちょっとびっくり。天井には電球がぶら下がってます。

a0016192_1431639.gif ED30形電機。これも80年くらい前の車両でアメリカ製です。これは松電が発注した車両(たぶん)。なかなかかっこいいけど今は使ってないせいか塗装は痛んでます。現役時代は貨物列車と除雪に使っていたらしい。松電の貨物廃止は割と早くて、手元の資料によると1973(昭和48)年ということなので、けっこう長いこと走ってないのかも。

a0016192_152317.gif 4年前に引退した5000形(もと東急5000)と現役の3000形(もと井の頭線3000)。5000形はずっと側線に置いたままになっててちょっと痛々しいですが「白線流し」にも出てきたので一般人にも人気高いらしい。今回は車内で車両部品とか切符の販売をしてました。

a0016192_20993.gif その5000形の中で買った超劇的爆裂貴重品と思われるきっぷがこれだ!このきっぷ、料金が「14銭」というところで古いんだなーというのはわかりますが、右上に「筑摩鉄道」と書いてあるところがポイント。松電は筑摩鉄道として1920(大正9)年に設立、2年後の全線開通時に「筑摩電鉄」に社名変更しています。ということは、これは大正9~11年の間のきっぷということ。しかも未使用新品状態。すげえええ。恐るべし松電。なんでこんなのが残ってたんだ?

 ・・・とまあ、そんなわけで貴重なものが見れたなあ、という感じです。長野県内の私鉄では一番地味な印象の松電ですが(企業としては一番潤ってる?)実はなかなか奥が深いかも。
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by amai_mikan | 2004-12-27 02:11 | 電車
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