種別の詳細については小田原線編を参照。
夏の臨時列車
昔は夏といえば、沿線に海のある鉄道では「海水浴臨時列車」を走らせていたようですが、小田急もその例に漏れず1981年まで「夏ダイヤ」が存在しました。特に1960年代はかなり気合い入っていたようです。「快速急行」もその一例で、1962年夏ダイヤ(7月1日~8月19日)によると、朝5時40分からほぼ20分ごとに「快速急行・江ノ島行き」が走っています。上りも江ノ島発22時04分(新宿着23時12分)まであります。そしてこの期間は快速急行を優先するため、なんと昼間の準急はなし。やることが激しい。
他に「納涼電車すずかぜ・いそかぜ」というのもあって、これは新宿を夕方に出発して江ノ島まで行って、2時間くらいして帰ってくるというもの(「すずかぜ」新宿17時30分発―江ノ島18時41分着・21時00分発―新宿22時10分着、「いそかぜ」新宿18時30分発―江ノ島19時40分着・22時00分発―新宿23時10分着、途中停車駅は下北沢・経堂・成城学園前・向ヶ丘遊園・藤沢。いずれも1962年夏ダイヤの場合)。車内にビールスタンドを設置、車内に提灯を飾ったりしたそうです。ちょっとこれいいですね。復活きぼーん(しなの鉄道とかにあるな)。
その他にも相鉄から電車を借りるなど、いろいろとやっていたようです。活気のある時代だったってことですね。そういう時代の雰囲気ってなんかちょっと羨ましい。