revolution
 大阪市の関市長がマニフェストを発表。市営地下鉄・バスの公設民営化も含まれているとのこと。ごみ事業の独立行政法人化のほうが一般的にニュースになるのはまあわかるんですが、あの大阪市が市営交通の運営を民間委託するというのは実は歴史的転換ではないかと俺は思う。
 よく「市営モンロー主義」とか言われているとおり、大阪市は歴史的に市内交通は市で運営するという考えがあったようです。路面電車も地下鉄も最初に公営でつくったのは大阪だった。なぜか手元にある「大阪市営交通90年のあゆみ」(財団法人大阪都市協会発行)によると、
 大都市のなかで、唯一大阪市だけが市内交通の市営主義を貫いてきました。その理由について、当時の2代目鶴原市長は「市民生活に重要な影響を及ぼす公益事業が、利益追求の一方に傾く民営では、料金高と設備不良を招く危険があるから不適当である」とし、「市営電車事業に収益があれば、人口増に伴う道路、上下水道、学校等の新設・改良など、税収入だけでは追いつかない都市建設費に充当してまちづくりを進めていくことができる」と主張したのです。

 ・・・だそうだ。ちなみに文中の「市営電車事業」は路面電車です。実際、かつては電車の収益で道路整備ができたようだ。とはいえ大阪市交通局は昭和40年代にはすでに赤字で財政再建団体の指定を受けていたりするので、はっきりいってこの考えはずいぶん前に通用しなくなっていたと言える。
 海外では公営交通の運営を民間委託した例はけっこうあるので、俺的には大阪市がどういうシステムを採るのかが注目。もしかしたらフランスのconnex(名鉄岐阜市内線の引継ぎに名乗りをあげた、世界各国で公共交通を運営する企業)とか、外資が参入するかも。これがうまくいけば他都市にも波及するかもしれない。

 ただ、第三セクター鉄道と同じで、公営交通というのは「民間ではできない部分もある」からやる、ってのは忘れないでいただきたいところです。
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by amai_mikan | 2005-12-16 13:59 | 雑記
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