すごいぞしんかんせん
 JR東海が東海道新幹線の全線に「脱線防止ガード」を設置するそうです。
 計画によると、既に敷設されているレール(高さ17.4センチ)より数センチ高い脱線防止用のレールを、どちらか一方のレールに沿うように設置する。車輪のつば(フランジ)がレールの内側に突き出ているため、新たに設置するレールとで車輪を挟み込む形になり、脱線を防ぐ効果がある。
 要するに今でも急カーブや鉄橋上なんかで設置されている護輪軌条(っていうんだったか)を全線に取り付けようということですね。ということで、国交省の新幹線脱線対策協議会の「逸脱防止対策に係る検討例」(pdf)とは別物っぽい。まあ方法は何であろうと安全性確保に向けていろいろやるというのはいいことだ。

 でも、俺は地震災害時に重要なのは「脱線しない」ことより「車両が転覆しない」ことだと思うんですが。中越地震で脱線した上越新幹線だって、脱線はしたが転覆はしなかったからけが人は出なかったし、フランスのTGVも高速走行中に脱線したことがあったが(92年に270km/h走行中、93年に300km/h走行中の2回)転覆しなかったから(これは車両が連接構造だからだな)けが人はほとんど出なかった。さらに、地震のときに一番重要なのは「列車をなるべく早く止める」ことだと思うが、ある意味で脱線というのはかなり強力なブレーキたり得る、というのは無視できない気がする(そう言っている鉄道工学者が確かいたはず)。
一昨年10月の新潟県中越地震により、上越新幹線で脱線事故が起きたことから「地震検知後でも、列車を脱線させないで停止させる抜本的な軌道整備が不可欠」と判断した。
 ・・・ということなんだが、正直言って震度7クラスの地震が起きた場合、いかなる装置をつけたところで走行中のすべての列車が脱線しないとは思えないのだが。どんなに対策をしても施設だっていくらかは壊れるだろうし、「脱線」は許容しても「転覆」を防ぐ、というほうが安全確保には現実的なんじゃないかという気がする。まあ俺ごときが心配するまでもなく東海の頭のいい方々が考えてるんだから大丈夫なんでしょうが。

 そういう点では、JR東日本のFASTECH360のネコミミ空気抵抗ブレーキで制動距離を縮める、とか台車の軸箱にレールに引っかかるガイドを取り付ける(上の「逸脱防止に~」を参照)とかのほうが実際的かなあという感じがします。別に東日本を持ち上げる気はさらさらないけど。

 しかし日本って地震は多いし雪はどさどさ降るし山ばっかりだし高速鉄道には明らかに不向きな国なのに、新幹線技術ってやっぱすごいと思う。
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by amai_mikan | 2006-01-08 00:17 | 雑記
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