JR西、再び
 はいまたJR西日本がやってくれました。1200両でブレーキ不良 JR西、11年間営業運転

 要するに常用ブレーキが故障して予備(保安)ブレーキに切り替えるとATSが作動しないということが最近になってやっとわかった、ということです。当該車種はどこにも出ていないが、国鉄時代に製造された車両で「1994年末に改造した際の設計ミス」が原因とのことなので、おそらくN40改造を受けた103系とか113系とかでしょうか。120km/h対応のためにブレーキ増圧改造とかもしていたはずだから恐らくそうだろう(*N40:JR西日本が国鉄形車両に行っているリニューアル工事。一見新車並みに見える)。

 というわけで旧国鉄車両そのものの設計ミスではないので全国に波及する恐れはなく、その点ではひとまず安心ではある。

 気になるのは「本当に今まで(2年前に研修担当者が気づくまで)誰も気づかなかったのか?」ということ。常用ブレーキ故障で予備ブレーキ使用中にATSにひっかかるというのはかなりレアなケースと思われるので(その時点ですでにニュースだと思う)、普通に走っている限り運転士が気づくことはないだろうが、94年末改造なら一度は全般検査を通っているはずで、そういうときにチェックはしなかったんだろうか(全検は8年周期のはずだから、もしかしたら改造第一陣の全検が03年にあってそこで発覚したのかも)。

 今回の件にせよATSの設定ミスにせよ、これだけいろいろあればJR西の設計・検査体制が超お粗末(社内体質も問題だろうが、技術力も…)であることは間違いない。国交省はJR西に対して当面自社工場での車両改造禁止措置でも取ったほうがいいんじゃないだろうか。

 しかし日本の鉄道事故・トラブルの大半は国鉄/JRで起きている、ってのは(少なくともここ30年、大手民鉄で大規模事故はほとんどない)少し考えてみてもいいと思う。「運行本数が多いから」だけではない気がするのですが。
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by amai_mikan | 2006-02-21 05:14 | 雑記
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