東急5050系review
a0016192_618596.jpg グリーンマックス(以下GM)から東急5000系シリーズ第1弾として東横線の5050がついに発売されました。私鉄の中で3番目くらいに東急が好き、かつ元代官山ユーザー(←オサレ)な俺としてはゲットしないわけにはいきませんね。というわけであんまり金もないのに早速購入してみたのでちょっとレビューしてみたい。まああくまで個人的な感想を書き連ねただけですが。

 えーと一応言っておきますが、俺は日本型Nゲージメーカーの中で一番推せるメーカーはGMです。なぜって私鉄ヲタはここのキットの世話にならないわけにはいかないし、その期待に割と応える製品を出し続けているからで、どんなに出来がよくても国鉄/JRばっかのKATOとかより俺の中ではクールなメーカーだと思ってるわけです。という人が書いていると思って読んでいただけると幸いです。

■車体
 実車のイメージはちゃんと捉えています。シャープなのかもっさりしてるのか捉えどころのない独特な正面も良く出来てます。モールドのレベルとしては先日発売の小田急3000くらいで、東急9000のキット(これは名作だと思う)よりはやや落ちるか。実車はJRのE231と同系列の車両なわけですが、KATOやTOMIXのE231と並べるとやや窓周りのモールドが太いかなという感じがします。塗装については、銀色は全体に同じ色調で、ステンレスの質感の違いを塗り分けたりはしてません。赤とピンクのラインはかすれもなくきれいです。GM完成品と聞いて多くの人が気にするライトの明るさは、ヘッド/テール共に個人的には充分明るく点灯していると思う(コントローラーはTOMIXのN-1000CL使用)。まあ白色LEDにして欲しかったという意見は理解できるが。

 ただ、ピンクのラインの一部(乗務員室扉からヘッドライトにつながる部分)は塗装されておらず、付属のステッカーかインレタで表現するようになってます。まあどうってことない加工といえばそれまでだが、このくらいは塗装済みにできなかったのか。あと、正面窓のはめ込みがやや雑で、パーツの下にバリが残ったままなのが残念。「細かいんだよヴォケ」と言われるかもしれませんが、そういう部分で模型のクオリティって決まってしまうと思う。

■屋根
 モールドは良い出来。ヒューズボックスとアンテナは別パーツで、出来はいいが塗装はしたほうがいいでしょう。実車では丸っこい奴とアルミ製弁当箱のような角張った奴と2種類あるクーラーは、この製品では丸っこい方が付いています。角張ったほうも交換用パーツが出るらしいので期待しましょう。クーラー自体の出来は最近のGMの標準レベル。ただ、これもバリをちゃんとカットせずに取り付けてあるのがやや目立つのと、やや反っている気がする。モノによってはバリのせいで片側が浮き上がっていたりする。まあ簡単に取り外せるので加工はできるのだが。

■ステッカー・インレタ
 5050系用の行き先は「渋谷」「横浜」「元住吉」「元町・中華街」「日吉」「回送」を収録。全部に英字表記バージョンもあるのが面白いところ。だが、側面行先表示の英字のほうは日本語表記の半分しか入ってないので全車を英字表記にはできません。まあ誰もやらないかそんなこと。
 車番インレタはあのフォントがちゃんと表現されていて、このフォントがすげえ好きな俺としては嬉しい。

■動力
 俺はこの製品の「走り」にかなり期待していた部分があって、それはなぜかというと同タイプの新型動力を搭載した京急新1000が安定したスロー走行&R140の急カーブもすいすい通過、という俺の要求性能的には他社製品を余裕で凌ぐ優れた走行性能だから、であって、このレベルの走りなら去年作った8000系と並べてR140+R177のレールで卓上東横線開業だぜ!と思っていたのですが、が、が…。

 これはダメだ。

 もうぶっちゃけショックで寝込むか足で踏み潰して粉砕するかレベルっていうか実は購入して数日経ってるんですが、今日これ書こうと思うまであまりのガッカリ具合に引き出しの一番底に封印してました。
 まあこういう車両をR140で走らせようとか考えるのは俺以外100人に1人程度の存在だと思うので、その点についてはアレですが、R243でもけっこうギクシャクします。これは店頭のテスト走行で直線を走らせる分には分からない。が、カーブに入ったとたん馬脚を現します。これならはっきりいってGMの旧型動力のほうが全然マシです。それとも俺のがたまたまハズレなのか?

 というわけで俺は俄然アタマに来てしまったので以前買ってそこらへんにあったTOMIXの209系用動力に交換してしまいました。これは有難いことに車内照明取り付け用の部品をカットすれば(そのままだと屋根につかえる)そのままカチッと嵌ってくれます。台車も似たようなもんだし(やや違うが)。なにはともあれこれでスムーズな走りにはなります。台車の形状をちゃんと同じにしたい場合は側枠をセメダインPPXとかで貼り付けることになりますが、その場合TOMIXの209系/E231系用台車(DT61)とGMの台車は軸距が違うので注意(DT21とかのほうが近い)。


■総評:期待が大きかっただけに…
 というわけで、はっきりいって値段の割には出来が伴ってないな…というのが正直な感想です。要するに「高い」。だってVSEとそれほど大差ない値段なんだぜ。悪いがあの満足度とはほど遠い。動力はさておき、細かい部分での仕上げの適当さで損をしているのがもったいない。思うに、これは塗装済みキットでリリースするべきじゃなかっただろうか。それなら細部の仕上げはユーザーに任されるわけだし、動力が気に食わなければ自分で他のものを準備すればいい。「完成品だから」そういう部分が気になるのだ。
 ただ「マイクロエースが出したほうが良かったんじゃ」という意見には反論したい。5000系は東急の新スタンダード車であり、模型としても広く継続的に市場に流通しつづけて欲しい車両なわけで、ああいう全部が限定品の売り切りメーカーから出されるのは勘弁してほしい。
 やっぱりGMはキットメーカーなんですよ。完成品を出すのもまあそれはそれでいいですが、今後とも良質な私鉄車両のキットを出し続けてほしいと切に願う次第であります。

 まあなんだかんだ言って気に入ってるんだけどね。みなとみらい線Y500にも期待。
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by amai_mikan | 2006-04-11 06:22 | 模型
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