さよなら銀河鉄道
北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線、4月21日廃止。

 廃止の前日だったか、友人から「あれ?今北海道じゃないの?」という電話がかかってきた。

 いや本当は行きたかったのだが、というかかなりマジで行くつもりだったのだが、最近仕事が再び週休1日制に逆戻りしつつあって連休が取れず、そんなわけで当日は「あー23時02分、最終列車北見着だな」とか思いながら仕事をしておりました。仕方がないので通販で買った「ありがとうふるさと銀河線 メモリアルDVD」を見ながらこれを書いております。

 とりあえず去年の夏に行ったときの写真。

a0016192_461489.jpg 松本零士がデザインした999号。松本零士は廃線をどう思っているだろうか?

a0016192_47724.jpg 原野の中を走ってくる列車。のんびりしているように見える銀河線だが、ただ本数が少ないだけで列車そのものはけっこうなスピードで走っていた。車だと追っかけても追いつかない。

a0016192_474573.jpg 上の列車が走り去っていくところ。列車が通過してしまうと辺りは本当に静かになった。

a0016192_482887.jpg ムネヲのふるさと、大誉地(およち)駅。実際に鈴木宗雄はこの駅から足寄まで池北線で通学していたそうです。

a0016192_49016.jpg 大誉地駅の時刻表。上り、下りとも1日7本。


 このとき車で行ってしまったのが今となっては非常に悔やまれる。だからこそ最終日までには行こうと思っていたのだが…結局全線乗ることのないまま廃線を迎えてしまった。

 残念だけど、廃止は仕方ないかな、とも思う。車両の置き換え時期も近づいているし、北国の鉄路に共通の難題として除雪経費もかかる。そもそも北見周辺を除けば、列車の運行を支えるだけの沿線人口はすでにないのだろう。去年の夏に俺が行った時、足寄の駅には「バス廃止のお知らせ」の張り紙があった。鉄道よりコストのかからないバスの運行ですらすでに厳しい、ということだ。

 古い時刻表の地図を見るとちゃんと北海道の輪郭を描いている鉄道網は、70~80年代後半にかなりの路線が廃止された。ほかはみんなバスに転換され線路は原野に還っていったわけだが、池北線だけは第三セクター化によって廃止を免れた。特に観光地があるわけでも人目をひく車窓風景があるわけでもないが、それゆえに道外の人間には「北海道らしさ」を感じられる路線だったと思う。本来なら廃止されていたはずの池北線が「ふるさと銀河線」として少なくとも18年間は生き長らえることができたこと、それは実は奇跡的にありがたいことだったのかもしれない。

 まあ地元じゃない人間が何を言ってもアレだけど、全通以来95年、長い間ご苦労様でした。

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さようなら、北海道ちほく高原鉄道 ふるさと銀河線。

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# by amai_mikan | 2006-04-23 04:10 | 電車
welcome to nagano>HiSE
 「小田急がHiSE10000形ロマンスカーを長野電鉄に譲渡」という衝撃的なニュースから約9ヶ月。2006年4月17日、例年より遅めの春とともに、ついにロマンスカーが信州にやってきました。
 小田急沿線住民暦25年の小田急ヲタで現在長野県民の俺にとってこれは記念すべき日です。というわけで運良く休みだった俺はその一部始終(のごく一部)を見てきたので、例によって下手くそな写真とともにレポートしてみたい。

a0016192_420850.jpg 前日、16日に日本車両(豊川・愛知県)を出発したHiSEは、信越線経由で北長野駅に18時ごろ到着。ホームにはヲタが50~60人くらいいてなかなかの賑わいです。信越線の有名撮影地、黒姫で撮ってから追っかけてきたという人もいた(というか大部分はそうだった模様)。
 編成は牽引機EF64 1016を先頭に10021-10022-10030-10031+10061-10062-10070-10071+ヨ8925。4両に短縮されたHiSEって違和感あるだろうなと思っていたが、実際に見てみるとそうでもない。ちなみに編成は小田急時代の1号車―2号車+10号車―11号車です。3両目と9両目はサハなので短縮方法としては一番無難なやり方といえる。

a0016192_421107.jpg 「特大貨物等検査表」。隣りの甲種回送の車票(というのか?)を見ると、現車9両(最後尾に車掌車が付いているので)、換算20.2両とのこと。重いですね(ってそりゃ当たり前だ)。
 ちなみに車掌車では日車のスタッフと思しき人がビデオカメラを回していたので、恐らく「日車・夢工房」からDVDでも出すのだろう。

a0016192_4215474.jpg てっきり再塗装&整備してバリバリの新車状態で来るのかと思っていたら、ご覧の通り車体は汚れ塗装は色褪せ床下機器も清掃されないまま。車内もあのリクライニングしないシートのままです。要するに日車で行ったのは編成短縮改造(と一部機器交換)だけのようだ。いったいなぜ半年も入場してたのか?
 まあ後はながでんテクニカルサービスの腕次第です。頼むから側面に「楓の湯」の広告は張るなよ!(今の特急車・2000系に張ってある)。


 18時45分、北長野発車。実はこの時はコンパクトデジカメしか持ってきてなかったので写真がけっこう酷い。ここで会った知り合い(非鉄ヲタ)に「そんなカメラじゃアレでしょ、屋代には行かないの?」と言われる。とりあえず長野駅に戻り駅前のマックでさくっと夕飯を食い、平安堂(県内ではメジャーな本屋)で「鉄道ダイヤ情報」の甲種回送ダイヤの欄を立ち読みすると(買えよ)、屋代到着は20時58分とのこと。だったら家に一眼レフ取りに戻れるじゃん、ということで屋代まで追っかけることに決定したのでした。

 駅から徒歩15分の自宅に戻ってデジタル一眼レフカメラを持って再び長野駅に戻り、屋代には20時46分着。すでにホームにはヲタが30~40人ほどいたが落ち着いた雰囲気。桜がライトアップされたホームでマターリと到着を待つ。

a0016192_4231453.jpg 定刻よりやや遅れ(ていたと思う)、ヲタや関係者の見守る中、牽引機をEF64 58に替えた甲種回送列車が屋代駅2番線に入線。

a0016192_4253515.jpg 到着後すぐに待機していた係員が駆け寄り、機関車の切り離し作業へ。

a0016192_4263426.jpg 解結作業中。この写真がやたら明るいのは、某テレビ局のクルーがライティングしながら取材中だからです。おかげで写真が撮りやすかった。ありがとうSBC。

a0016192_4271843.jpg 無事切り離し作業が終了。ロマンスカーの先頭部に格納されているのは密着連結器ですが(これは甲種回送用に取り付けた自連と思われる)、長電ではどうするんだろう?

a0016192_4275124.jpg 展望室でテレビの取材を受ける長電の社長(と思われる)。

a0016192_4282840.jpg 床下機器。清掃されていない機器類の中で交換or新設されたと思しき機器があって、これは手元にあるHiSE落成時のパンフレットと見比べると左から「リアクトル・トランス箱」と「SIV起動装置」と思われる。両方とも本来はサハ(3号車と9号車)に付いている機器なので、恐らく移設したのでは?他に、先頭車に各7台づつある主抵抗器のうちそれぞれ2台が交換されている。図面で見ると2台だけ他より小さいのがあるので、大容量のものに交換したのでは?完全に推測ばっかりですいません。

a0016192_4291077.jpg 屋代駅2番線に留置されたHiSE。しなの鉄道の終電後にいよいよ長電に入線します。


 いやー本当に来ちゃったんですね。俺はこいつに何度も乗っているはずだし、何度もすれ違っていただろうし、毎日鶴川駅を通過してたわけだし、それがまさか長野で再会するとは本当に不思議な感じです。っていうか未だに信じられん。
 これから整備を受け、営業運転開始は秋の予定。楽しみに待ちましょう。

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 これは今でも小田急で活躍する編成。こっちもちゃんと記録していきたい。
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# by amai_mikan | 2006-04-18 04:36 | 電車
コンピュータードライビング
ゆりかもめで事故。
 いわゆる新交通システム(AGT)の事故で、制御系のトラブルで暴走というのは以前大阪のニュートラムであったが、脱輪ってのは初じゃないでしょうか(特に資料を参照してないので間違ってたら勘弁)。原因はホイールハブの破損とかいうことなので、一時多発した三菱ふそうのトラックタイヤ脱輪と類似の問題という気がする。

 今回は問題なかったようだが、完全無人運転の乗り物はこういうときの避難誘導が問題。運転、旅客案内は完全自動でも、保安要員が乗ってた方が(治安の面でも)いいと思うのは俺だけでしょうか。おまわりがパトロール兼ねて添乗とかでもいいし。

 しかし「ゆりかもめ」の貧弱な輸送力を見るたび思うのですが、こういうゴムタイヤ式の「新」交通システムってもはや意味あるんだろうか?まあゴムタイヤのほうが鉄車輪式より摩擦係数高いから、気象条件に関係なく自動制御しやすいのだろうが、今となってはつくばエクスプレスのATOや、東急目黒線なんかのTASCブレーキのように地上線の大型車両でも自動制御が実用化されているわけだし、AGTと同程度の軽量車両なら普通の鉄道でも無人完全自動制御化できるんじゃないだろうか。
 さらにいえば、ゴムタイヤ式が優位とされる勾配への強さや高加速度、騒音の低さでも、函館の路面電車は60パーミルくらいの勾配を走っているし、逆に多摩モノレールは多少の雪でたかだか50パーミルの勾配を上れなかった。ヨーロッパの最新形路面電車(LRV)は起動加速度4.0m/sくらい余裕で出せる(阪神電車も出せるか)。騒音だって、ドイツの路面電車は60dbを切っているはず。

 というわけで、俺はAGTよりも、最新路面電車技術を使って高度に自動化された小型鉄道=要はLRTのほうが「新交通システム」にふさわしいと思ってます。LRTというとどうしても新しい路面電車=クルマのない街づくりがどうのこうのと絡められがちで、それはそれで重要ではあるのだが、例えば全線高架で建設したとして、同じインフラでもAGTよりはるかに輸送効率の高い交通機関になると思う。
 逆に単一の区間でそこまでの輸送量がないなら、一部だけ電化した軌道を設けて、途中からは一般道を走るハイブリッド式ガイドウェイバスでもつくった方がいいんじゃないだろうか。

 趣味的にはゴムタイヤ式電車とかモノレールって好きなんですが、実用性、有用性となるとどうも中途半端…っていう感が拭えないのです。
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# by amai_mikan | 2006-04-15 06:15 | 雑記
東急5050系review
a0016192_618596.jpg グリーンマックス(以下GM)から東急5000系シリーズ第1弾として東横線の5050がついに発売されました。私鉄の中で3番目くらいに東急が好き、かつ元代官山ユーザー(←オサレ)な俺としてはゲットしないわけにはいきませんね。というわけであんまり金もないのに早速購入してみたのでちょっとレビューしてみたい。まああくまで個人的な感想を書き連ねただけですが。

 えーと一応言っておきますが、俺は日本型Nゲージメーカーの中で一番推せるメーカーはGMです。なぜって私鉄ヲタはここのキットの世話にならないわけにはいかないし、その期待に割と応える製品を出し続けているからで、どんなに出来がよくても国鉄/JRばっかのKATOとかより俺の中ではクールなメーカーだと思ってるわけです。という人が書いていると思って読んでいただけると幸いです。

■車体
 実車のイメージはちゃんと捉えています。シャープなのかもっさりしてるのか捉えどころのない独特な正面も良く出来てます。モールドのレベルとしては先日発売の小田急3000くらいで、東急9000のキット(これは名作だと思う)よりはやや落ちるか。実車はJRのE231と同系列の車両なわけですが、KATOやTOMIXのE231と並べるとやや窓周りのモールドが太いかなという感じがします。塗装については、銀色は全体に同じ色調で、ステンレスの質感の違いを塗り分けたりはしてません。赤とピンクのラインはかすれもなくきれいです。GM完成品と聞いて多くの人が気にするライトの明るさは、ヘッド/テール共に個人的には充分明るく点灯していると思う(コントローラーはTOMIXのN-1000CL使用)。まあ白色LEDにして欲しかったという意見は理解できるが。

 ただ、ピンクのラインの一部(乗務員室扉からヘッドライトにつながる部分)は塗装されておらず、付属のステッカーかインレタで表現するようになってます。まあどうってことない加工といえばそれまでだが、このくらいは塗装済みにできなかったのか。あと、正面窓のはめ込みがやや雑で、パーツの下にバリが残ったままなのが残念。「細かいんだよヴォケ」と言われるかもしれませんが、そういう部分で模型のクオリティって決まってしまうと思う。

■屋根
 モールドは良い出来。ヒューズボックスとアンテナは別パーツで、出来はいいが塗装はしたほうがいいでしょう。実車では丸っこい奴とアルミ製弁当箱のような角張った奴と2種類あるクーラーは、この製品では丸っこい方が付いています。角張ったほうも交換用パーツが出るらしいので期待しましょう。クーラー自体の出来は最近のGMの標準レベル。ただ、これもバリをちゃんとカットせずに取り付けてあるのがやや目立つのと、やや反っている気がする。モノによってはバリのせいで片側が浮き上がっていたりする。まあ簡単に取り外せるので加工はできるのだが。

■ステッカー・インレタ
 5050系用の行き先は「渋谷」「横浜」「元住吉」「元町・中華街」「日吉」「回送」を収録。全部に英字表記バージョンもあるのが面白いところ。だが、側面行先表示の英字のほうは日本語表記の半分しか入ってないので全車を英字表記にはできません。まあ誰もやらないかそんなこと。
 車番インレタはあのフォントがちゃんと表現されていて、このフォントがすげえ好きな俺としては嬉しい。

■動力
 俺はこの製品の「走り」にかなり期待していた部分があって、それはなぜかというと同タイプの新型動力を搭載した京急新1000が安定したスロー走行&R140の急カーブもすいすい通過、という俺の要求性能的には他社製品を余裕で凌ぐ優れた走行性能だから、であって、このレベルの走りなら去年作った8000系と並べてR140+R177のレールで卓上東横線開業だぜ!と思っていたのですが、が、が…。

 これはダメだ。

 もうぶっちゃけショックで寝込むか足で踏み潰して粉砕するかレベルっていうか実は購入して数日経ってるんですが、今日これ書こうと思うまであまりのガッカリ具合に引き出しの一番底に封印してました。
 まあこういう車両をR140で走らせようとか考えるのは俺以外100人に1人程度の存在だと思うので、その点についてはアレですが、R243でもけっこうギクシャクします。これは店頭のテスト走行で直線を走らせる分には分からない。が、カーブに入ったとたん馬脚を現します。これならはっきりいってGMの旧型動力のほうが全然マシです。それとも俺のがたまたまハズレなのか?

 というわけで俺は俄然アタマに来てしまったので以前買ってそこらへんにあったTOMIXの209系用動力に交換してしまいました。これは有難いことに車内照明取り付け用の部品をカットすれば(そのままだと屋根につかえる)そのままカチッと嵌ってくれます。台車も似たようなもんだし(やや違うが)。なにはともあれこれでスムーズな走りにはなります。台車の形状をちゃんと同じにしたい場合は側枠をセメダインPPXとかで貼り付けることになりますが、その場合TOMIXの209系/E231系用台車(DT61)とGMの台車は軸距が違うので注意(DT21とかのほうが近い)。


■総評:期待が大きかっただけに…
 というわけで、はっきりいって値段の割には出来が伴ってないな…というのが正直な感想です。要するに「高い」。だってVSEとそれほど大差ない値段なんだぜ。悪いがあの満足度とはほど遠い。動力はさておき、細かい部分での仕上げの適当さで損をしているのがもったいない。思うに、これは塗装済みキットでリリースするべきじゃなかっただろうか。それなら細部の仕上げはユーザーに任されるわけだし、動力が気に食わなければ自分で他のものを準備すればいい。「完成品だから」そういう部分が気になるのだ。
 ただ「マイクロエースが出したほうが良かったんじゃ」という意見には反論したい。5000系は東急の新スタンダード車であり、模型としても広く継続的に市場に流通しつづけて欲しい車両なわけで、ああいう全部が限定品の売り切りメーカーから出されるのは勘弁してほしい。
 やっぱりGMはキットメーカーなんですよ。完成品を出すのもまあそれはそれでいいですが、今後とも良質な私鉄車両のキットを出し続けてほしいと切に願う次第であります。

 まあなんだかんだ言って気に入ってるんだけどね。みなとみらい線Y500にも期待。
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# by amai_mikan | 2006-04-11 06:22 | 模型
関西流儀
 この前京都に行ってきました。といっても今回は鉄旅行ではなかったので鉄がらみの特記事項といえば阪急6300登場時の復刻版パンフ(駅で1冊1000円で販売、限定品)をゲットしたくらいですが。

 しかしやっぱり関西私鉄の電車はいいなと思った。特に阪急電車のあの車内の落ち着き加減。木目の壁に深緑のシート、そして何より広告が少ない。昔から美観のために余計なプレート類は客室に付けないという阪急だし、「広告が取れない」ということはないと思うので(あの企業規模なら自社グループ広告だけで車内埋め尽くせるだろう)ポリシーでやっているのだろうが、俺ははっきりいって最近の車内広告のウザさに辟易しているので(特にツインステッカー…あのドアの窓上にある奴)素直に称賛の声を送りたい。まあ広告が多い方が楽しい、という人にとってはつまらないだろうが、いまどきこういう「儲からない」哲学を貫くのはけっこう大変だろうと思う。

 とはいえ、その後東京で東急5050に乗ったらあの無機質でプラスティッキーな感じも機能的で悪くないよな、と思った。
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# by amai_mikan | 2006-04-09 05:48 | 電車