たまには地元の話をしようか
 俺は長野県在住なのにいつも関東、というか首都圏の鉄道のことばっかり書いている気がするので、今回はちょっと長野電鉄プチ特集。 

a0016192_591122.jpg 東急田園都市線が今春のダイヤ改正から長野電鉄と乗り入れを開始。直通列車は中央林間―長野を約6時間で結ぶ。写真は半蔵門線渋谷駅に停車中の長野行き。
 …というのは当然ウソで(だいたいどうやって乗り入れるんだよ)、これは長野駅に停車中の長電8500系(元東急8500)。去年の9月に3両編成2本が導入されたのだがなかなか乗る機会がなく(長電のサイトに運行予定が出ているのだが、調べてまで乗ろうってほどでもない)、この前やっと初乗車。しかしこうやって写真に撮ってみると、どう見ても「半蔵門線の地下ホームに停まってる田園都市線」としか思えない。

a0016192_59561.jpg 外見は東急マークのあった部分に長電の社紋ステッカーが張ってあるくらいで変化なし。車内は中間車が東急の更新車のような(というか、東急時代に更新された車両なのか?)バケットシート+握り棒つき、両先頭車は東急の原型仕様です。写真は先頭車の車内だが「これは長電で撮ったんです」と言わなければ東急の車内としか思えない。本家よりも改良されている点として、ドア上に青LEDの小ぶりな次駅表示装置を千鳥状に(表示機のないドアにはドア開閉チャイムのスピーカーだけ)設置。貫通路に片開きの引き戸も新設されている。
 個人的には東急系の台車ってカーブでゴリゴリいうのであんまり好きじゃないのですが、長電で乗ってみたら従来車よりも揺れず乗り心地がよかった。線路条件に合っているのか。

a0016192_5104590.jpg 現在の主力車、元営団日比谷線3000系の3500。どこからどうみても東急な8500と比べると、赤ラインが入ったりクーラーを積んだりとだいぶカスタマイズされています。俺は日比谷線時代もけっこう乗ったのだが、今となっては長野の電車にしか思えないから不思議なもんである。とはいえ、車内は営団時代の面影をかなり留めているので地下区間で乗ると昔の日比谷線の記憶がよみがえる。ちなみにクーラーは18m車なのに2台だけなので体にやさしい効き具合です。
 
a0016192_5111567.jpg 長電が自前で作った優秀車なのに廃車になってしまった哀れな車両、OS10形。正確には知りませんが、なんでも3500・3600が主力になった今となっては保守に手間がかかるとかなんとか、ということらしい。製造時期としては東急8500よりも新しいので(確か1980年製)ちょっともったいない。今も須坂の駅構内に停めてあって、ホームから見れます。結構長いこと風雨に晒されているはずなのだが状態はそんなに悪くない(ように見える)。

a0016192_5114936.jpg 須坂駅に隣接した車庫。左側は丸っこい昭和30年代デザインがいい味を出している特急車2000系。まさにネオ・クラシックカーで、今や国内の鉄道では世界遺産レベルの貴重な車両といえる、と思う。今年の秋から元小田急のHiSEが走りだすといよいよこの車両も終焉を迎えるわけで、今のうちにちゃんと記録しておいたほうがいいのだろうな。これに終点湯田中まで乗って温泉旅行、というのはなかなか旧き良き時代の湯治気分が出るので「鉄」じゃない人にも割とお勧めしたいです。ちなみに長電の特急料金は100円。

a0016192_5122564.jpg で、HiSEの長電での名称が決まりました。「ゆけむり」だそうです。とりあえず高見澤さんはおめでとうございます。
 これは「車両の」愛称募集なので「特急ゆけむり」とかいうような列車名ではなくて、この車両そのものが「ゆけむり号」という呼び名になるわけですね。しかしゆけむり…「ロマンスカー」でよくね?ロマンスカーって東武も使ってたから別に登録商標じゃないはずだし…いやべつにいいんだけど…。

a0016192_5125650.jpg 松代駅。大正11年開業。見るからに古い。とはいえ長電、というか長野県内の私鉄に共通して言えることだと思うが、物持ちがいいというか手入れが割としっかりしているのか、古い施設でも古民家のような雰囲気を醸し出していて、決してボロではない。これはいい意味で信州クオリティといえるかも。巧く工夫すれば昭和30年代みたいな写真が撮れるでしょう。しかし地下駅もあればこんな絵に描いたようなローカル駅もある長電は奥が深い。

 というわけでもう少し春になったら沿線をいろいろ歩いてみようと思っているのでした。   
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# by amai_mikan | 2006-03-23 05:26 | 電車
mind the gap 2
(下のつづき)
 JRから返答が来ました。
 転用転載は一部でもダメらしいのでかいつまんで説明すると、

・今の車両は空気ではなくモーターでドアを駆動している
・空気式の場合は常にドアを押さえる力が掛かっているので隙間はできない
・モーター式はドアが閉じるとロックをかけて、モーターへの電気を切る
・力が掛かっていないので隙間ができることがある
・でもロックされているから安全である

 ということです。隙間については調整するようにしたいとのこと(ネット上の一部で「挟まれたものが抜けるようにわざと隙間を開けているのでは」という記述を見たが、そうではないようだ)。ちなみにモーター式のほうが、ドアに人や物を挟んだ場合に自動開閉したりといった制御ができて安全だそうです。
 まあ機構的に問題ないのはだいたい分かっていたので、とりあえずは(他の客もけっこう気にしていたので)隙間をなんとか解消してほしいところです。「ドアに隙間あるけどちゃんとロックされるから大丈夫ですよ」っていう車を売る自動車メーカーはないだろうし。
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# by amai_mikan | 2006-03-22 14:41 | 雑記
mind the gap
 先日東急大井町線で走行中にドアが誤開閉する、という事故がありましたが、電車のドア関係で俺が今気になっていることを一つ。湘南新宿ラインの特快として堂々15両で首都圏大縦断のE231系近郊タイプなんですが、この前東海道線で乗っている時に(特快小田原行き、乗った区間は藤沢―小田原間)気になることがあったのです。まずは写真を見てもらいましょう。

a0016192_495881.jpg 携帯で撮ったので分かりにくいが、要するにドアの間に隙間が開きっぱなしなのです。これは一ヶ所のドアだけではなく、同じ車両内のほかのドアも見てみたらほとんど同じだった。車両はE231の中でも最新の、ドア上のLED表示機がスクロール表示するタイプです。
 この隙間は反対側の座席に座っていてもはっきりと分かるくらいの酷さだった。実は前から山手線のE231-500でもドアの間にきっぷが差し込める程度の隙間があるな、と思うことがあったので、要するにこれはこの車両単体の現象ではなくて、E231系全体に見られる現象なんじゃないか?と思うのです。ただ、同じE231系でも総武線車両では見たことがないように思う(見たぞ、という人は教えてね)。
 東急のドア誤開閉事故があった直後でもあるし、仮にも120km/h走行する車両でとにかくちょっとこれはあまりにもどうか、と思ったので俺は真相を究明し対策を要望すべくJR東日本にメールを送ってみた。「返信は一部でも引用転載するな」とか書いてあったけどこっちが送った文面は俺の著作物なので文句ないだろう。以下はその文面。(初めて送ったけど字数制限あるのね)

昨日東海道線の特別快速を利用しましたが、走行中の電車のドアに数ミリの隙間が開いたままになっていました。同一車両内の全ドアが同じ状態でした。
最新の電車なので恐らく機構的には問題ないのでしょうが、他の私鉄や従来の電車ではこのようなケースは見た覚えがありません。東急線で走行中の電車のドアが開く事例もあった折ですので、乗客としては不安を感じてしまいます。隙間風も吹き込み不快です。
何らかの対策をお考えいただければと思います。

 つづきは「2」で。

*3/23追記:
 あっさり原因がわかったので後半部削除。
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# by amai_mikan | 2006-03-18 04:27 | 雑記
trainspotting
 そんなわけで12日はいよいよ終焉が迫った9000を記録すべく小田急沿線に遠征してきました。
 この日の時点で残っている9000は6両編成3本だけ。しかも特に決まった列車に使われるわけではないので要は乗るにしても撮るにしてもまずは9000がどこを走っているか探さないといけないわけです。新幹線に乗り、とりあえずzero3で2ちゃん鉄道路線・車両板の小田急通勤車両スレをチェック。すると

338 :名無し野電車区 :2006/03/12(日) 06:18:26 ID:zOnbK8RV
予定通り登戸605急行箱根湯本行が9401Fでした。

夕方一回大野入庫がありますが、そのまま出てくれば
9000形の多摩線営業運転はまだありますね。

339 :名無し野電車区 :2006/03/12(日) 09:08:50 ID:L8Jw5okl
今日は3編成とも本線の運用入ってた。
運用とかよく分からないので詳しいことはスマソ

340 :名無し野電車区 :2006/03/12(日) 11:10:19 ID:u2mVFHfP
鶴巻で8:25頃(?)に目撃9000+8000の組み合わせ
同じく8:35に9401Fの急行新宿行(5000+9000)

という書き込みが。まあこれだけではその後の運用はさっぱりわかんないのだが、ネット上にはありがたいことにネ申がつくった運用表というものがある。これと照らし合わせた結果、たぶん9401×6は「C13」で、もう一本は「A44」運用に入ってる可能性が高いと予測できる。そんなわけで結局多摩線以外の小田急全線にわたって9000を追っかけたのでした。
 以下はその記録。写真がへたくそだということは非常によくわかっているのでその辺は気にしないでご覧ください。まあこれは作品としての写真ではなくあくまで記録なのだ(言い訳)。

a0016192_313746.jpg とりあえず一発目は中央林間のホームから。江ノ島線はどこで写真が撮れそうか見当つかないのでzero3で「小田急 江ノ島線 撮影」とググってみたところここが良さそうだったので来てみた。まあ見てのとおり大した写真は撮れてないのだが、何はともあれ1枚は撮ったのでこの列車で終点まで行くことにする。

a0016192_32589.jpg 終点江ノ島にて。ここでは両側をホームに挟まれた真ん中の線に入ってしまったので全体の写真は撮れず、そんなわけで一番の特徴、正面をいろいろ撮ってみた。やっぱりこのデザインを考えた設計者は大したもんだと思う。一時は間違いなくこれが「小田急の顔」だった。
 9000は小田急車両のなかでも個性の強さが際立っている(と俺は思っている)。その後無数のパクり車両を生み出した正面デザインが一番の特徴だろうが、外観以外に乗っていても「9000だな」とわかる特徴がいろいろとある。ほかの小田急車と明らかに違う、国鉄/JR車両のようなモーター音もそのひとつ。先頭車でモーター音が聞こえる、つまり先頭電動車なのも小田急では珍しい。座席の背もたれもほかの車両より高い気がするが、これは眠るのに都合がよかった。あと、減速の時に一度ガクッと大きく揺れるのも特徴といえばいえなくもない。電気ブレーキ/回生ブレーキ→空気ブレーキの切り替えショックなんだろうが、これはラッシュ時に乗るとちょっと困りもんだった。

a0016192_323490.jpg 折り返しの列車に乗って藤沢へ。この編成は折り返しの終点、相模大野到着後はしばらく車庫入りしてしまうので、たぶんA44運用で走っているであろうもう一本の9000を撮りに向かうことにする。結局9000に乗るのはこれが最後になった。

 藤沢からJRの湘新特快で小田原へ、そこから小田急で開成へ。俺の予想が合っていれば小田原16:47発の急行が9000のはず。それに間に合うように毎度お馴染みの開成2号踏切(2005年大晦日の記事の写真を撮ったところ)に向かう。しかし小田急の歴史に残る車両があと1週間で引退だというのに沿線にはほとんどヲタがいない。日が長くなってきたとはいえ午後も4時半を過ぎると写真を撮るにはだいぶ暗いが、まあ撮れないことはない。
 何本かの列車で試し撮りをして(ロマンスカーHiSEも来て、これは俺にしてはけっこうよく撮れた)小田原16:47発急行新宿行きの通過時間になった。遠くから丸目玉のヘッドライトが見えて9000とわかる。試し撮りをしているときに気づいたのだが俺はどうもシャッターを切るのが早すぎるようだ。というわけでそれを意識しつつ一発必中を狙った。
a0016192_32495.jpg

 結果はこんな感じ。…まあ俺にしてはいいか。これが営業運転の9000を見た最後になった。まあ写真が下手でもなんでも天気が悪くても、とにかく自分の手で記録を残しておきたかったんだからいいのです。

 今日出たニュースリリースによると、通常の営業運転は3月17日で終わり、5月にイベントをやるとのこと。17日より前に俺の休日はないことが今日判明したので、通常運用の9000をもう一度見るのは結局不可能になったがこれでとりあえず安心ではある。

 というわけで5月13日は確実に休日を確保せねば。

*17日追記:
 9407×6、本厚木着22:55で9000形の全ての営業運転が終了したとのこと。しかし次に実家に帰るときには小田急線に9000がもう走ってないなんて未だに信じられないなあ。いい車両だったと思う。
 5月13日にはぜひ「準急 本厚木―綾瀬」の側面方向幕を出して欲しい。そして1編成か、1両でもいいから保存してくれないかな。
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# by amai_mikan | 2006-03-14 03:16 | 電車
春は別れの季節と申しまして
 あれほど積もっていた雪はいつの間にかほとんど溶けて陽も明らかに長くなってきた。雨が降る前の湿った空気に確実に春を感じる。

 俺的には今年の春は何となくいい季節になるという気がするのですが(具体的にいいことは予定も含め何もない)、今年の春は鉄関係では明らかに「お別れ」の多い春になる。というわけで片っ端から思いつく限り挙げてみよう。

・伊豆急「リゾート21」1次車引退(10日 *11、12日にイベント)
 この車両もついにそんな時を迎えてしまうんだな。まあ他に何編成もあるので乗れなくなるわけじゃないが、ついにこのシリーズにも廃車が出るのかと思うと感慨深い。今でこそ座席を外側に向けた展望列車は珍しくないが、登場時(1985年)は本当にディープインパクトだった。当時俺は小学生だったけど、夏休みにわざわざ乗りに行ったもんです。しかし今や伊豆の観光客は激減し伊豆急は東急8000の中古を導入しているわけで、リゾートもスーパービュー踊り子も後継車は出るのだろうか。後世になって「伊豆急が最も輝いていたのは1980~90年代だった」と言われそうな気がしてならない。

・東海道線東京口から113系が撤退(17日)
 一般メディアでもだいぶ取り上げられつつある113系の撤退。こういう「走っていて当たり前」という空気のような存在的列車がなくなるときに時代の変化を感じる。しかしこれがなくなると、大半の乗客は小田原-根府川間の車窓に背を向けて通過することになるのね。

・急行「かすが」(名古屋-奈良)廃止、寝台特急「日本海」(大阪-青森・函館)函館直通廃止(17日)
 実はどっちも乗ったことないのだが、そんなに需要ないのかなあ。何気に「日本海1号」は長野から飛行機以外で北海道に行く最速ルートだったりする(直江津23時47分発)。

・箱根登山線小田原-箱根湯本間から登山車両撤退(18日)
 全部小田急の乗り入れ車になるそうだ。ちなみに登山電車の小田原乗り入れは1935(昭和10)年から(それ以前は小田原-湯本間は路面電車)。というわけで登山電車とロマンスカーの交換風景なんかも見られなくなる。まあ混むときはけっこう混む区間なのでキャパの小さい登山車より小田急車のほうがいいんだろう。しかしこれじゃ完全に湯本までが小田急線だな。3線区間はどうなるんだろうか?そして今後も風祭では1両目のドアだけを非常コックで開け続けるのか?

・小田急9000形ほぼ引退
 これが俺にとっては一番でかい。9000は歴代ロマンスカーと並んで明らかに小田急の代表車種だったし、その証拠に新宿のホームの「急行」「準急」「各停」の看板も9000をかたどっていた(今は1000形)。うちにある20年以上前の本(たぶん俺が初めて買ってもらった電車の本)「ヤマケイハンドブック 小田急」を見ると、通勤車両解説の最後にほかの車両より明らかに一段上の扱いを受けて登場している。俺の中でも9000はずっと「新型車」で「代表車種」だと思っていた。
 が、沿線を離れてたまに東京に帰るたびに乗りあわせる回数は確実に減っていき(いつもカメラを持っていくんだけどほとんど撮れなかった)、ついに完全淘汰が目前に迫った。ネット上の情報だと、来週末あたりが最後というのが有力っぽい。日本の鉄道車両史…は大げさかもしれないが、少なくとも小田急車両の歴史においては2、3を争う存在なのは間違いない(1位は絶対に3000形SE車)。近頃の小田急のことだからファイナルイベントはやってくれるだろうけど、最終運用はぜひ通勤車として一番の花形運用、箱根湯本行き急行に入れてやってほしい。
 

 …というわけで来週の休みはなんとかして小田原界隈に行かないといけないな。さて行けるだろうか?

*追記:
・寝台特急「出雲」(東京-出雲市)廃止、夜行特急「利尻」(札幌-稚内)「オホーツク9、10号」(札幌-網走)季節列車化(17日)
 こんなでかいものがあったのに忘れていた。「出雲」は乗ったことないのだが、米子、松江、出雲市あたりは「サンライズ出雲」があるからいいとして、せめて鳥取までは残せなかったのか(まあ無理だから廃止するんだろうが)。東京21:10発、鳥取7:58着ってかなり有効時間帯だと思う(ちなみに同区間の夜行バスは品川20:30発、鳥取7:00着)。
 「利尻」は夏、「オホーツク」は冬の流氷シーズンのみ運転になるそうです。どっちも乗ったことがあるので残念。そして北海道で夜行が季節列車化と聞くと「ミッドナイト」(函館-札幌、夏は常に超満員だった)廃止の悪夢がよみがえる。まあ「オホーツク」は真夏でも空いてたから仕方ないか…。列車で稚内に行ったときは駅前の旅館に泊まったのだが、夏の稚内駅周辺は「利尻」の到着とともに目覚め、夜は「利尻」の発車とともに静かになって、旅人の街、という感じだった。
 北海道は車で行くところというのが一般的なイメージだろうが、俺は1度は列車で周ることを幅広く世間の皆様にお勧めしたい。車じゃないと行けないところは確かに多いんだが、乗り換えの都合なんかで列車じゃないとまず行く可能性のない所ってのも実は多くて、そういうのはとても楽しかったりする。
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# by amai_mikan | 2006-03-05 06:44 | 電車